●源権調査報告書(タイトルレポート)を徹底的に調べましょう。 イーズメント 権利道などの隠れた問題が源権調査報告書には記載されています。 特に登記記録番号付きで示されている事項には注意してください。 登記記録番号ある事項は調べると別紙に書くほど報告項目が多いこともありますので、しつこい様ですが、徹底的に調べましょう。
実例: これは、セントラルマウイの一区画平均土地面積250坪の高級住宅地区内一戸建です。オーナーは築15年の一戸建てを購入してリビングルームの拡張工事許可を申請しました。 60坪ほどの床面積の建物が小さく見えるほど土地面積の一戸建てでしたので、問題なく拡張工事は出来ると信じていました。 ところが、現行のセットバック法を考慮に入れるとリビングの拡張工事どころか現在の住宅の床面積を超える工事は一切出来ないのです。
理由はこの土地の約3分の1ほどの部分は区画用地全域分の電力送電施設のため、マウイ電力の権利道が区開始画当時から確保されているのです。 オーナーは購入の際に電気配線道のことは聞いていたようですが、まさか土地の3分の1ほどの面積が権利道で取られていたとには気付きませんでした。当時のタイトル会社作成の源権調査報告書にこのことは、登記記録番号と簡単な説明で示されていました。
この場合のイーズメントとは、工事等をする際の工事のために進入して施設など設置できる権利のことで、やはり不動産購入の際には地上も地下も調べなくてはいけません。地上とは電気電話線、地下は電気電話上下水道など、そこにはたとえ目に見えて存在しなくても、これらの調査をおろそかにしてはいけません。
ホームへ戻る
●不動産所有権形態はワランティーディードが良いです。 クイットクレイムマンション 放棄権利に保障はないです。
実例: リゾートマンションがブームで、住んでいない時は貸して、ガッチリ稼ごう!
などのスローガンと共にリゾ−トマンションが飛ぶように売れた時代がありました。
私はある新聞の広告でこのマンションの出物を知りました。所有者は初老の自
称、元不動産開発業者で、穏やか口調の好感の持てる紳士でした。 彼自身も是非購入したい物件が他にあるとかで、その資金調達のためにこのマンションを手放す決意を数日前にしたそうです。私が彼の鴨、いやお客様第一号だそうで、彼は私と出会えて慶んでいました。
話はとんとん調子に進行し、決済を早くしてくれれば、彼の希望売り価格から割り引く
とのことで、世の中にはまだまだうまい話はあるもんだな〜と、私は購入をその場で決即しました。 決済は売買契約から30日後と決定しました。私はこのマンション購入に関しては金融機関から使い道目的の限定されない、個人融資を必要としていましたので、決済までには最低30日は必要でした。当時金融機関には知り合いも多く、資金調達には上限でぎりぎりでも決済出来ると確信していました。
売買契約から2週間ほど過ぎて、この老人から電話連絡があり、突然だが、決済をあ
と1週間早めてくれたら、また1割値引きしてくれることになり、私はてっきり「こ
れはますます儲かる話になった」と思いました。しかし私には残金全てをその時
点で払う余裕はなく、その事を彼に説明すると、それではとりあえず半額でも今、払
ってほしいとのことで、その週に価格の半額の$15万ド
ルを払うことになりました。
半額を支払う段階になり、決済時に彼はワランティーディード(所有権証書)の発行は間に合わないので、クリットクレイムディード(権利放棄証明)を私にくれるというのです。 当時私はピカピカの不動産屋さん一年生(30歳)でした。不動産学校を終了したばかりで、これらのディード(所有権証)の名称は授業で習っており何となく知っていましたが、その意味は詳しく知りませんでした。
彼は見るからに信頼出来そうな老人なので、とりあえず、半額の$15万ドルを払い、クリットクレイムディードをもらうことになりました。全てがハイテンポで進んでいましたので、購入プロセスの順番としては一番始めにはじめるべき、タイトルリサーチ(不動産権利調査)を読んだのは、それから数日経過してからでした。
私はこのタイトルリサーチを見て、泣きたくなりました。このマンションはしっかりある金融機関の抵当に、理由はわかりませんが、実際の価値の倍ほどの金額で入っている
ではないですか、そればかりか、悪名高き ある有名弁護士先生までが、このマンショ
ンの抵当権を持っていることも判明しました。
おそらくこの老人は、彼がひでかした他の詐欺事件の訴訟の際の弁護士費用が払えずに、このマンションを弁護士に押さえられているのです。 私は目の前が真っ暗になりました。私の血と汗の結晶、大金の$15万ドルは既にエ
スクロに支払い済みだし、残金の$15万ドルも後日支払わなければならないし、、、、。
この時点で初めて判りました。この老人が私にワランティーデードをくれない訳が、ワランティーディ−ドは完全なタイトル(担保権などが無いきれい所有権)の時にだけ発行出来るデードなのです。それに比べ、クイットクレイムディードはタイトルの保証など売り手には義務の必要ない「単なる不動産所有権利放棄証明」に過ぎないのです。
後日、私は生まれて初めて弁護士というものを雇いました。そして、私とこの弁護士との長くて、高価な付き合いは始まりました。しかし、こうなると自分の力ではもはやどうすることも出来ませんし、弁護士先生にお願いして、この詐欺の疑いのある契約を無効とする訴訟を起こさなければなりません。
これからは、私対この老人の戦いです。私にはいつまで金銭的体力が持続するか分り
ませんし、相手は裏街道のベテランであります。半ば素人の私に果たして勝因はあるのでしょうか。こんなことなら、もう少しまじめに勉強して自分が弁護士になっておけば良かったな〜。
この訴訟はその後3年間ほども続きまして、結果はめでたく勝訴!しかし、精神的に疲れてしまいました。
ホームへ戻る
教訓5:●建築業者の免許、保険、履行保証の有無の不確認は大損の種。 建築業者は慎重に選びましょう。 リフォームを含む全ての工事は業者選びが大切です
実例: 私が以前に管理を任されていた4ユニットのアパートをオーナーが改築した時にことでした。 オーナーは50歳代のいわゆるやり手女性です。一昔前に彼女が住んでいた家を取り壊して、その後地にアパートを建てたのです。
このオーナーから私に連絡があり アパートをリフォームするとのことでテナントにそのことを文章で伝えるように私は指示されました。 以前よりこのアパートは水周りの問題等の苦情がテナントから出ており、正直私はこのリフォーム完了後にはアパートの管理がすこし楽になると思っていました。
オーナーによれば、リフォームを請け負う業者は彼女の知り合いから紹介されたとのことで、工事見積りが一番安かったのでこの業者にリフォーム工事を依頼したそうです。 私はこの業者の名刺を彼女に見せてもらった際にハワイ州政府発行の建築業免許番号が書かれていたので一応安心しました。(実際はこれで安心するのは素人)2週間もしない内に建材が運びこまれましたが、なかなか工事は始まりません。それからしばらくして オーナーが私にリフォーム業者に何とか連絡を取ってほしいというのです。 実はオーナーはリフォーム業者とは何週間も連絡が取れていないのです。
業者へは私が電話しても誰も出ません。 数日後には「この電話番号は現在使われておりません」のメッセージが出るようになりました。 私はオーナーにそのことを連絡しました。 その頃オーナーはこの業者に騙されたことが判り、青くなっていました。 後で知りましたが、オーナーはすでに工事費用の半分をこの業者に支払っていたのでした。
その後、この業者が失踪したことが判明し、リフォーム工事も始めないまま、オーナーは代金をだまし取られたのでした。 話はここで終わりません。 ひどいことに後日このオーナーに 建材屋から請求書が来たのでした。 この請求書はリフォーム業者が買った建材の代金の請求でした。 なんとこのリフォームは建材の代金さえも払ってなかったのでした。
オーナーは真さに泣きっ面に蜂です。 建築業者は慎重に選ばなくてはなりません。 業者の免許の有無は勿論ですが、履行保証(ボンディング)をしているかどうかしっかり確認しましょう。 確認はハワイ州消費者局で無料で教えてくれます。
ホームへ戻る
|